2013年10月25日金曜日

友人がフラットバーロードを購入した

車種はSpecializedのSIRRUS EXPERT CARBON DISCとのこと。会社から貰った一時金に追い銭して購入したらしい。初めてのスポーツ自転車なのに随分張り込んだなぁと話を聞いた時に思ったが、少し後にROVAL RAPIDE CLX 40 DISCも購入していた。シートポストもカーボン製のCOBL GOBL-R CARBON POSTにしたらしい。ちょっと買いすぎじゃないかという気もするけど、最初に大枚叩いておけば乗る気も続くだろうし悪いことではないと思う。



SIRRUS EXPERT CARBON DISC



ROVAL RAPIDE CLX 40 DISC

で、悪い買い物ではないことを確かめたいらしく調べて欲しいと依頼されたのでこうしてエントリを書いている次第。依頼された8月頃はまだSpecializedのHPに2014モデルの情報が出てなかったので後でやろうと思っていたが、その後色々忙しくて今になってしまった。

とりあえず足回りの比較からしてみようかと思う。友人のSIRRUSの標準ホイールはAXIS 1.0 Discで、標準のタイヤがSpecialized Espoir Sport。で、友人がROVAL用に購入したタイヤがS-WORKS TURBO。価格的には前者が3,000円くらいで後者が6,000円。値段的には倍なんだけど、TPIは60から220と3倍以上増加している。

ちなみにTPIはThreads per inchのことで、タイヤ1インチあたりの繊維総数のことを指している。タイヤの大きさは大体決まっているので、この数値が大きいほど繊維1本が細くしなやかで強靱だと考えることができる。TPIが高いタイヤほど想定している空気圧が高くなる。空気圧が高いと接地面が小さくなるので転がり抵抗も小さくなり、走行時のパワーロスが少なくなる。また、しなやかなタイヤはカーブ等による荷重がかかった場合の変形量が大きく、路面にしっかり食い付いてくれるのでコントロール性が高くなる(と思う)。

また、S-WORKS TURBOのビード(タイヤをリムに引っかけるところ)は折り畳み可能と書いてあるので、多分アラミド繊維を使ってるんじゃないかな。対してEspoir Sportはワイヤと書いてあるので鋼線なのではなかろうか。このへんあまり知らないけど、前者の方が柔らかいのでチューブやタイヤ交換の時に外しやすく嵌めやすいのではないかと思う。

使用されているコンパウンドも異なっている。Espoir Sportには耐摩耗性に優れた70aが使用されていて、TURBOにはSpecialized独自開発のGriptonが使用されている。Griptonの特徴はグリップ力を確保することにあるらしい。

要するに、とにかく耐久性に重点を置いているのがEspoir Sportで、耐久性を確保しつつ総合性能を高めたのがTURBOだということになる。耐パンクベルトであるBlackBeltがTURBOでは1層、Espoir Sportには2層使用されていることからもそのあたりのコンセプトを伺うことができる。

友人が購入したTURBOが24cなのか26cなのかまでは知らないけど、26cだったとしても重量的には150g、前後で300gほど軽くなる。長距離走るようになるとほんの少しでも軽い方が身体に蓄積される負担が減るので、とりあえずTURBOを使っておけばいいと思う。空気圧を高くすると振動がダイレクトに伝わってくるので辛いかもしれないけど、ホイールもフレームもシートポストもカーボンだからなんとか我慢できる程度になると思うし。

ただ、対パンク性能だけはEspoir Sportの方が優れていると思うので、とにかくパンクしたくなかったらEspoir Sportを使うのが良いと思う。

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